連携方針 どっと原価・弥生会計とどう繋ぐか

結論

弥生会計へ API で直接つなぐのは現実的ではありません

「弥生Web API」は存在しますが、弥生と個別に API 利用契約を結んだ事業者向けの限定提供で、 公開仕様書がありません。実績は金融機関・カード会社からの参照系連携 (明細を取得して「スマート取引取込」で自動仕訳)が中心です。 加えて会計事務所が使っているのはデスクトップ版で、データはその事務所のローカルにあります。

どっと原価へは繋がります。どっと原価3ならリアルタイムで

どっと原価3(クラウド)には Web API モジュールがあり、仕入入力を取得・登録・更新・削除できます。 業者・工事・発注・労務・日報・入金も対象です。 NEO(オンプレ)の場合は「導入」-「汎用データ受入」のテーブル「仕入明細」に CSV で一括取込します。

弥生への仕訳は、どっと原価の会計連動に任せます

どっと原価には弥生会計を含む会計連動が標準であり、仕入・支払の仕訳伝票を作って会計ソフトへ渡せます。 本アプリからも弥生インポート形式 CSV を出せますが、それは原価を経由しない分の予備です。 同じ数字を2か所から出すと、どちらが正か分からなくなります。

繋ぎ方

本アプリ ──仕入明細──▶ どっと原価 ──会計連動──▶ 弥生会計(会計事務所) (読取・照合・承認) (原価台帳・法定要件) (仕訳・銀行照合) ▲ 人が触るのはここだけ ▲ 誰も開かない

どっと原価は解約しません。佐藤さんの手と目からだけ消します。 入力画面を開く回数がゼロになり、参照も本アプリの「工事台帳」で済むようにします。 工事別原価台帳・未成工事支出金・注文書の交付・経審の資料・法改正への追随は、 引き続きパッケージに持たせるのが安全です。

どっと原価 — 仕入明細の取込

どっと原価3 Web API モジュール(オプション)。仕入入力を登録できる。 「RICOH受領請求書サービス → どっと原価3 に仕入伝票データを連携」という同型の前例がある。
どっと原価NEO 「導入」-「汎用データ受入」→ テーブル「仕入明細」に CSV。
取込レイアウトは「仕入明細一覧表」の CSV 出力がそのまま使える。 必須項目は同画面のヘルプ内『受入レイアウト集(Excel)』の「仕入明細」シート G列(◎=必須)。
NEO の注意点 取込の手順に「他のユーザーがどっと原価シリーズを終了する」とあります。 月末の一括取込のたびに全社へ声をかける運用になります。 この一点だけでも、どっと原価3 への移行を検討する価値があります。

本アプリの出力列は仮です。実データを1本もらった時点で app/adapter.jsDOTCOST_COLUMNS を差し替えれば、他は変える必要がありません。

弥生会計 — 仕訳日記帳のインポート(予備)

形式弥生インポート形式(CSV / テキスト、カンマ区切り)。 「汎用形式」で出したファイルはインボイス制度に対応していないため、インポートには使えません。
A〜AA の27項目。A=識別フラグ 2000、D=取引日付、 E〜J=借方(科目/補助/部門/税区分/税込金額/消費税額)、K〜P=貸方、Q=摘要、Z/AA=取引先名。
仕訳借方「外注費」/貸方「工事未払金」の1本。補助科目に工番と業者コードを当てています。
制限1ファイル 5,000行まで。超える場合は分割。
手順仕訳日記帳 → ファイル → インポート。 実行前に必ずバックアップ(インポート後に元へは戻せません)。 伝票No.の付番方法を一時的に「手入力」に変更し、終わったら戻します。 勘定科目が無い場合は取込途中に「勘定科目マッチングリスト」が出ます。

確認したいこと

  1. どっと原価は 3(クラウド)か NEO(オンプレ)か。Web API モジュールの契約はあるか — ここで API 連携か CSV かが決まります(アプリ側はどちらでも動きます)。
  2. 会計連動オプションの契約はあるか — 弥生への仕訳をどっと原価に作らせられるか。
  3. 専用アドレスの基盤(Microsoft 365 / Google / その他)— 受信の取り込み方式が決まります。
  4. 現行の支払通知マクロの雛形 — 差し込み項目と文面をそのまま移植したい。
  5. 発注(注文書)がどっと原価に入っているか — 入っていれば照合の精度が一段上がります。

出典